荒れる函館記念。巴賞組2頭と洋芝巧者1頭が「ボチボチ勝つ」と立候補 (3ページ目)
2016年に9番人気で3着となったツクバアズマオーが、そのいい例。同馬も2走前に1600万下特別を勝って、続く昇級初戦の巴賞で3着と健闘した。そして、その勢いのまま函館記念でも3着入線を果たしている。
同じような過程を踏むクラウンディバイダは、決して侮れない。馬場悪化による逃げ粘りも目立つレースゆえ、注意しておきたい1頭だ。
さて、このレースの舞台となる函館競馬場や、同じく北海道にある札幌競馬場は、本州の競馬場とは違う洋芝。時計がかかるなど、力の要る馬場として知られている。
そのため、函館記念でもそうした馬場に強い馬、実績のある馬の台頭が目立っている。たとえば、先にも触れたマヤノライジンは、2年後の2011年にも12番人気で2着となって波乱を演出している。
そういった「函館との相性」という点で、面白い穴馬が1頭いる。ブラックバゴ(牡6歳)だ。
昨年7月に1600万下を快勝して、オープン入りした同馬。そのレースは、今回と同条件の五稜郭S(函館・芝2000m)だった。函館でのレースはこの1度のみだが、相性がいいことは確かだろう。
それに、2走前のオープン特別・アンドロメダS(2017年11月18日/京都・芝2000m)では、重馬場で快勝。パワータイプであることも、心強い限りだ。
今回は、およそ6カ月の休養明け。その点が嫌われて人気が落ちるようであれば、ますます食指が動く。休養前のGIII中山金杯(1月6日/中山・芝2000m)でも、粒ぞろいのメンバー相手に4着と奮闘した同馬の一発があっても不思議ではない。
目前に迫った夏休み。海に行くにしろ、山に行くにしろ、宿泊先をワンランクアップさせてくれる馬がこの3頭の中にきっといる。
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