荒れる函館記念。巴賞組2頭と
洋芝巧者1頭が「ボチボチ勝つ」と立候補

  • text by Sportiva
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 最初にピックアップしたいのは、ナスノセイカン(牡6歳)だ。

函館記念に臨むナスノセイカン(手前)函館記念に臨むナスノセイカン(手前) 前走・巴賞(7月1日)では、8番人気で7着。今回はさらなる人気落ちが予想されるが、勝ち馬とはコンマ3秒差と、着順ほどの大敗は喫していない。

 また、3走前のGIII新潟大賞典(5月6日/新潟・芝2000m)でも、勝ち馬とコンマ2秒差の3着と善戦している。その調子を維持していれば、ちょっとした位置取りや展開によって、上位争いに絡む可能性は十分に考えられる。

 ちなみに、先述のマヤノライジンやケイティープライドも、春には重賞で掲示板に乗る好走を見せていた。そういった馬が巴賞を経由して、ここで穴を開けるのは、ひとつのパターン。今年は、ナスノセイカンがその再現を果たすかもしれない。

 巴賞組からもう1頭、狙ってみたい馬がいる。クラウンディバイダ(牡5歳)だ。

 こちらは、2走前に1600万下特別を制してオープン入り。前走の巴賞では7番人気ながら、逃げて4着に粘った。

 重賞となる今回、一層メンバーが強化されるため、オープン入りして間もない同馬の人気が上がることはないだろう。しかし、こういった上がり馬が巴賞を経由して好走したことは過去にもある。

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