高齢馬も好走する函館記念。「元クラシック候補」の復権に妙味あり (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yamane Eiichi/AFLO

 上位種牡馬の中では、シンボリクリスエス産駒のエアアンセム(牡7/吉村圭司厩舎)に妙味がありそうだ。

 同馬は2歳時にOPホープフルS(中山・芝2000m)を勝利。今年に入ってもスピカS(中山・芝1800m)を勝ち、OP都大路S(京都・芝1800m)で2着、前走のGIIIエプソムC(東京・芝1800m)で5着と安定した競馬を続けている。

 函館でのレースは2戦目だが、3歳時に出走した五稜郭S(芝1800m)は、約4カ月ぶりだったにもかかわらず4着と内容は悪くなかった。今回の斤量は55kgになっていて、近走がほとんど56kg以上だったことを考えると軽量になった恩恵もあるだろう。

 牝系は伯母にGI秋華賞馬エアメサイア、いとこにGIIデイリー杯2歳Sなど重賞3勝のエアスピネルがいる良血。7歳の高齢馬だが、先週のGIII七夕賞でも7歳馬のメドウラークが重賞初制覇を果たしたように、夏の暑い時期は経験豊富な高齢馬が活躍することは多く、この馬にも期待したい。

 以上、今年の函館記念はブレスジャーニーとエアアンセムの2頭を中心に狙っていきたい。

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