2018.07.13

高齢馬も好走する函館記念。
「元クラシック候補」の復権に妙味あり

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yamane Eiichi/AFLO

 馬齢では3歳から10歳まで幅広い年齢の馬が好走しているが、その中でも4歳馬は、過去10年で16頭が出走して2勝、2着3回、3着1回と好走率が高い。ただ、2011年には12番人気の10歳馬マヤノライジンが2着に入っており、高齢馬も軽視はできない。

 以上、いろいろな傾向を挙げてみたが、好走馬の傾向にもっとも当てはまるのがブレスジャーニー(牡4/佐々木晶三厩舎)だ。

「未完の大器」とも言われるブレスジャーニーの好走に期待 前走の巴賞は1番人気の出走も、ダッシュつかず後方からの追走になった。1000m通過が62秒3というスローペースな展開も向かなかったが、上がり3F(レース最後の600m)はメンバーの中で最速の34秒4。勝ち馬とは0秒1差の僅差(5位)だった。

 巴賞は約4カ月ぶりのレースだっただが、今回はそこから2週間後のレースになるため状態も上向くだろう。函館記念は重賞で出走頭数が増えるためペースが速くなり、後方から差す馬が得意な展開になりそうなのも好材料だ。

 ブレスジャーニーは、2歳時にはGIIIサウジアラビアロイヤルC(東京・芝1600m)、GIII東京スポーツ杯2歳S(東京・芝1800m)の2重賞でダンビュライト(今年のGIIアメリカJCCを勝利)、スワーヴリチャード(今年のGI大阪杯を勝利)を破って勝利している。故障でクラシック戦線には乗れなかったが、実力は認められてきた存在だ。

 父バトルプランは米GI2着馬と父系は地味だが、牝系は曽祖母がオークス馬ダイナカールという筋の通った血統。4歳馬、巴賞5着、斤量56kgと、ここまで挙げた傾向にも当てはまるだけに、2歳時に「クラシック候補」と呼ばれた素質馬の復権に期待したい。

 ここで、函館記念の血統の傾向も見てみよう。過去10年の函館芝2000mの種牡馬別成績を見ると、キングカメハメハが12勝トップで、以下、マンハッタンカフェ、ステイゴールド、ハービンジャー、シンボリクリスエスと続く。今年はキングカメハメハ産駒ではサクラアンプルール(牡7/金成貴史厩舎)、スズカデヴィアス(牡7/橋田満厩舎)が出走するが、2頭は斤量面に不安がある。