2018.07.07

飛び交う札束で、もう大変。
今夏セレクトセールの注目馬を総チェック

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Kyodo News

 今年は1歳に6頭、当歳に2頭の”ノーザン+ディープ+牡馬”が上場される。それらの馬をチェックしつつ、今年の注目馬を上場番号順に見ていこう。

7月9日(月)1日目(1歳馬)

 まずは21番・キングスローズの2017。”ノーザン+ディープ+牡馬”で、全兄(父馬と母馬が同じ)のサトノアーサーは2015年の同セールで2億1060万円で落札された。母はGIニュージーランド1000ギニー(日本の桜花賞にあたる)を勝っており、現2歳のロードカナロア産駒も1億9440万円で落札されている。サトノアーサーは6月10日にGIIIエプソムCを勝ったばかりで、今後はGI戦線での活躍が期待されるだけに、この馬もかなりの高額馬になりそうだ。

 52番・ジンジャーパンチの2017も”ノーザン+ディープ+牡馬”。母は米古牝馬チャンピオンで、姉ルージュバックはGIIオールカマーなど重賞4勝を挙げている。全兄ケイブルグラムが1000万下クラスの3勝馬なのが割引だが、また大物が出てもおかしくない血統だ。

 72番・クリスプの2017(牡)は米三冠馬アメリカンファラオの初年度産駒で、母は米GIサンタアニタオークス勝ち馬。これもノーザンファーム生産の牡馬で、父は米国繋養(けいよう)で希少性が高いだけに高額が予想される。

 116番・アゼリの2017も”ノーザン+ディープ+牡馬”。母は米年度代表馬で、日本でいうとジェンティルドンナやブエナビスタのような存在。ただ、過去に上場された全兄ロイカバード、アドマイヤアゼリも2億円を超える高額で落札されているものの、出走条件がつけられているレース条件戦での勝利にとどまって大成はしていないのが気がかり。

 132番・ホットチャチャの2017は、ディープインパクト産駒の牝馬でノーザンファーム産馬。母は米GIクイーンエリザベス2世C(芝9F)の勝ち馬で、現3歳の兄エタリオウは今年のGI日本ダービー4着の実力馬だ。

 144番・ウォッチハーの2017も”ノーザン+ディープ+牡馬”。母はアルゼンチンのGI馬で、全姉で母の初仔ダノンアモーレは1戦未勝利だが、競走馬は2番仔以降が大成することが多く、この馬は狙い目だろう。