2億5000万円のダノンチェイサーは、お値段通り「ガツガツ走る」 (2ページ目)
こうしてデビュー前から注目を浴びるダノンチェイサーだが、これまで関わってきたスタッフは、同馬についてどんなイメージを持っているのだろうか。デビュー前の育成を行なったノーザンファーム空港牧場の佐々木淳吏氏はこう語る。
「気性といい、体つきいい、いかにもディープインパクトのよさが出たタイプですね。いい意味で"硬さ"があります。育成を始めたときより、筋肉量も増えて、(馬体に)幅が出てガチッとしてきましたね。順調に乗り込むことができました」
競走馬として活躍するには、精神面の安定も求められるが、その点についても佐々木氏は高く評価している。
「気性はすごく前向きで、調教をするときも、自分からハミを取ってガツガツ走っていきますね。だからといって、乗り手が抑えられないような、かかってしまうタイプではありません。ちょうどいいハミの取り方ですね」
能力、そして気性面でも水準以上の質であるならば、同馬への期待はますます膨らむ。値段に見合う、いやそれ以上の走りを見せてくれるかもしれない。
注目のデビュー戦は、6月30日の2歳新馬(中京・芝1600m)を予定。2億5000万円の高額馬ダノンチェイサーは、そこでどんなパフォーマンスを披露するのか、今から楽しみでならない。
◆宝塚記念は実績馬に不安あり。元気ビンビンな上がり馬で前期総決算だ>>
2 / 2