2018.06.23

宝塚記念は実績馬に不安あり。
元気ビンビンな上がり馬で前期総決算だ

 その他、5歳以上の日本のGI馬というと、サトノクラウン(牡6歳)とヴィブロス(牝5歳)。ともにドバイ遠征後の、帰国初戦となります。

 サトノクラウンは、昨年の覇者。ただ少しテンションの高い馬に見えるので、それこそ海外遠征の影響が懸念されます。昨年1年間コンビを組んでいたミルコ・デムーロ騎手が、今回はキセキに騎乗する点も気になります。

 ヴィブロスも、牝馬でもありますから、やはり海外遠征後の反動が心配されます。とはいえ、こちらはサトノクラウンと違って、昨年もドバイ遠征を経験。しかも昨年同様、今年も現地で好走していますからね。そこから、さらに調子を上げてくる可能性はあると思います。

 現にヴィブロスの1週前の追い切りは、牝馬とは思えない"凄み"がありました。何か、より成長している雰囲気さえ感じました。半兄シュヴァルグランは遅咲きでしたし、全姉ヴィルシーナも5歳時の宝塚記念で3着になっていますからね。まだまだ成長過程にあっても不思議ではありません。

 もちろん、先に触れた4歳世代の2頭も無視できない存在です。

 昨年の菊花賞馬であるキセキは、前走のGII日経賞(9着。3月24日/中山・芝2500m)の負け方に疑問符がつきますが、今回は気心が知れている鞍上に戻ることや、距離が短縮されることなどがプラスに働くと思います。

 ダンビュライトはGIタイトルこそありませんが、クラシック三冠すべてで善戦(皐月賞3着、ダービー6着、菊花賞5着)したように、世代トップクラスの存在です。今回と同距離のGIIアメリカジョッキークラブC(1月21日/中山・芝2200m)を勝っていて、条件もベスト。勝ち切るかどうかは「?」ですが、好走する可能性はありそうです。

 ここまで日本の実績上位馬を取り上げてきましたが、正直「この馬!」と思える存在が見当たりません。その程度のメンバーなら、香港から遠征してくるワーザー(せん7歳)でもチャンスがありそうですよね。

 香港の競馬は現役のときに乗ったことがありますが、梅雨時で湿ったこの時期の、しかも開催後半の阪神の馬場と非常に似ている気がします。そこで結果を出している馬ですから、なおさら注意が必要です。

 そもそもGI3勝のワーザーは実績最上位ですし、年齢的な衰えもなさそうです。鞍上が日本での実績もある名手ヒュー・ボウマン騎手というのも魅力ですね。

 また、前走がマイル戦を使っている辺りに、ここへ向けた本気度を感じます。いかにも"叩き台"に思えますからね。