2018.06.19

宝塚記念、香港馬ワーザーを
わざわざ連れてきたムーア師に勝算あり!

  • 土屋真光●取材・文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 今回、宝塚記念に挑むワーザーも、そうした香港中距離界のトップホースの1頭だ。2年前のクイーンエリザベス2世Cでは、ラブリーデイ、ヌーヴォレコルト、サトノクラウンといった面々をあっさりと打ち破っている。

 ワーザーはその後も香港の中距離GIで2勝を挙げており、国際招待競走においても昨年のクイーンエリザベス2世Cが3着、香港Cが2着。今なお高いレベルを維持し、安定した成績を残している。

 ニュージーランドで競走生活をスタートし、オーストラリアを経て香港に移籍したワーザー。以降、GI3勝(ローカルGIの香港ダービーを含めれば4勝)という実績は、今回の出走メンバーのなかでは最上位と言える。

 ただ、一昨年の秋と今年の春と、2度の戦線離脱を経験。本来であれば、もっとタイトルを積み重ねていてもおかしくなかった。そんな"物足りなさ"もあって、管理するジョン・ムーア調教師は今回、自身11年ぶりとなる日本遠征を決断した。

「ワーザーを宝塚記念に出走させる」

 日本のメディアにそう語ったのは、今春4月のクイーンエリザベス2世Cが行なわれる週だった。

 今年2月、ワーザーは連覇を狙ったGI香港ゴールドC(シャティン・芝2000m)のレース中に鼻出血を発症。そこで結果が2着に終わったうえ、復帰が4月に行なわれる地元のビッグレースにも間に合わないことから、矛先を日本に向けたのである。