アドマイヤジャスタに乗ったスタッフ全員が「この馬は違う」と唸った (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 同産駒の期待馬は、他にも数多くいる。栗東トレセン(滋賀県)の須貝尚介厩舎に所属するアドマイヤジャスタ(牡2歳)もその1頭だ。

新種牡馬ジャスタウェイ産駒の注目馬アドマイヤジャスタ新種牡馬ジャスタウェイ産駒の注目馬アドマイヤジャスタ

 同馬の兄は、2014年に海外のGIコーフィールドC(オーストラリア・芝2400m)を制したアドマイヤラクティ(父ハーツクライ)。その後、現地で続けて挑んだレース直後に急死する悲劇に見舞われてしまったが、その力強い走りは多くのファンの記憶に残っているに違いない。

 そんな海外GI馬の弟となるアドマイヤジャスタ。特筆すべきは、同馬に関わったスタッフの評価が極めて高いことだ。育成を担当したノーザンファーム早来(北海道)の木村浩崇氏からは、こんな言葉が聞かれる。

「第一印象からしていい馬でしたが、いざ調教でいろいろなスタッフが乗ると皆、『この馬は(モノが)違うな』と話しています。私たちの厩舎では『一番ではないか』という声もあります。坂路で乗り込んでも楽に駆け上がってきますし、楽しみな1頭です」

 単純な動きのよさに加えて、その走りからは血統的な背景も思い起こさせるようだ。木村氏が続ける。

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