大荒れ確実のマーメイドS。この「5頭ボックス」が大富豪への第一歩 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 こうしたことを踏まえて、太田記者はレイホーロマンス(牝5歳)の名前を挙げた。

マーメイドSで初の重賞制覇を狙うレイホーロマンスマーメイドSで初の重賞制覇を狙うレイホーロマンス「前走のGIII福島牝馬S(4月21日/福島・芝1800m)では、平坦小回りを意識してか早めに動きましたが、4コーナーで両側から挟まれる不利を被ってしまいました。それでも、5着に健闘。鞍上の岩崎翼騎手も、『小さい馬なのに、不利があっても盛り返してくれた』と評価していました。阪神にコースが替わる今回、改めて上位進出の期待が膨らみます。

 現に、それ以前のレースでは、GIII愛知杯(1月13日/中京・芝2000m)で2着、GIII中山牝馬S(3月10日/中山・芝1800m)と3着と好走しています。そしてその際、愛知杯が51kg、中山牝馬Sが52kgと、いずれも軽ハンデでした。今回も52kg。馬体重が420kgを切る小柄な馬だけに、ハンデの恩恵が利いてくるはずです」

 太田記者はもう1頭、ワンブレスアウェイ(牝5歳)を推奨する。

「こちらも、前走の福島牝馬Sでは、最内となった4コーナーの位置取りが災いして6着。追い出しを待たされる場面がありましたから、スムーズならもっとやれたと思います。そういう意味でも今回、巻き返しが見込めます。

 加えて、同馬には"夏オンナ"という強調材料があります。6月~8月にかけては、過去3戦して2勝、2着1回と連対率は100%。昨年も7月に、牡馬相手の準オープンを1番人気で勝っています。オープン入り後の成績はパッとしませんが、姉妹にキャットコインやロックディスタウンなど重賞ウイナーがいる血統ですから、得意の季節を迎えて一変があってもおかしくありません」

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