2018.05.26

元ダービージョッキーは言う。
あの「評価ガタ落ちの1頭」は侮れない

 もちろん"王道"の皐月賞組にも、可能性がある馬はいます。

 まず、キタノコマンドール。わずかキャリア2戦の馬にとって、皐月賞は相当厳しい競馬だったと思います。にもかかわらず、5着と健闘。その結果は価値があると思います。

 しかも、僅差で5着を死守して優先出走権を確保。それは、この馬にとって大きなことだったと思います。

 もし6着だったら、賞金不足でダービーには出走できないため、トライアルレースを使って権利を獲る必要がありましたからね。その場合、かなり過密なローテーションになります。もしトライアルで権利が獲れたとしても、大一番ではノーチャンスになっていたのではないでしょうか。

 鞍上は、ダービー2勝のミルコ・デムーロ騎手。ここ一番での勝負強さはご存知のとおり。今回も、辣腕を発揮して大仕事を果たしても不思議ではありません。

 一方、優先出走権をわずかの差で逃した6着のグレイル。それでも、GIII京都2歳S(2017年11月25日/京都・芝2000m)を勝った収得賞金によって、ダービー出走が叶いました。これもまた、大きかったと思います。

 振り返れば、その京都2歳Sは逆に僅差の勝利でした。こういう幸運も、ダービーを勝つには必要なことだと思います。

 この2頭は、ちょうど昨年のダービーの勝ち馬レイデオロ(皐月賞5着)や、2着スワーヴリチャード(皐月賞6着)のイメージがありますね。そもそも皐月賞は、ダービーに向けたステップレース――そう捉えていたフシも感じます。

 まさに混戦の今年の日本ダービーですが、「ヒモ穴馬」には皐月賞組、それもそこで1番人気に推されていたワグネリアンを、あえて取り上げたいと思います。一気に評価は下がりそうですが、何番人気になるのでしょうか......。

日本ダービーでの巻き返しが期待されるワグネリアン