2018.05.26

元ダービージョッキーは言う。
あの「評価ガタ落ちの1頭」は侮れない

 こうした経緯から、今年は別路線組にもかなりのチャンスがあるように見られています。

 その代表格と言えるのが、毎日杯(3月24日/阪神・芝1800m)から直行という、異例のローテーションで挑んでくるブラストワンピースです。

 普通なら、毎日杯を勝ったあとは、皐月賞に出走するか、NHKマイルC(5月6日/東京・芝1600m)に向かうのが通例。あるいは、2013年のダービーを勝ったキズナの臨戦過程をなぞらえた「キズナ路線」と言われるローテーションで、京都新聞杯(5月5日/京都・芝2200m)からダービーに挑むケースもあるでしょう。

 しかしブラストワンピースは、それらすべてをパスして直行。これは、あまり考えられないことですね。

 第一、皐月賞も一生に一度しか出走できないクラシックレースのひとつ。ダービーほどでなくても、関係者にしてみれば、可能ならば出走させたいレースです。

 それをパスするということは、それだけの理由があってのことでしょう。そうして、通常であれば挑むであろうNHKマイルCや、京都新聞杯をもパスしてきました。

 言い方は悪いのですが、競走馬は経済動物です。賞金を稼げる可能性のあるレースを無理なく使えるにもかかわらず、パスするということは、繰り返しになりますが、それだけの理由があるからなのでしょう。

 そう、それこそ日本ダービーを勝つため。

 陣営としては、毎日杯以降にレースを使うよりも、使わないほうが勝つ確率が高いと踏んだのだと思います。それだけ、この馬に可能性を感じていたのでしょう。

 そういえば、先週のオークスを制したアーモンドアイも、桜花賞の際には1月のシンザン記念以来という、異例のローテーションで勝利しました。ブラストワンピースも、オーナーは同じです。

 日本ダービーとは、世代の頂点を決するレースです。ゆえに、例年は皐月賞から来る王道を歩んできた馬にその可能性を感じるのですが、今年は異例中の異例として、このブラストワンピースに最も可能性を感じています。