人気の2頭いらん! 「異常なダービー」を勝てる4頭を穴党記者が叫ぶ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 一方、デイリースポーツの大西修平記者は、同じく皐月賞で上がり最速の脚を使ったグレイルのほうを推す。

「皐月賞では、ゲートで体勢を崩して出負けする苦しい展開にも怯(ひる)まず、後方から外、外を回る形で伸びてきました。そして、メンバー最速タイの上がりを繰り出して6着。『スムーズなら......』と思わせる内容で、明らかに良化途上だったことを踏まえれば、収穫の多い一戦だったと思います。

 もともとダービーを目標にしてきただけあって、中間の攻め気配は格段に良化しています。共同通信杯(2月11日/東京・芝1800m)で7着と敗れていますが、このときはパドックからテンションが高く、スタート後、他馬に寄られるようなところもあり、参考外の一戦。本来は広いコースのほうが合うタイプで、距離が延びることもプラスに働くと思います。

 週中の雨の影響が気になりますが、同馬は極悪馬場の新馬戦を勝っていますから、道悪は不問。道中でじっくりと脚をためられれば、勝機は十分と見ています」

 さらに松田記者と大西記者は、それぞれ"別路線組"からも穴馬を推奨する。松田記者は取材現場の感触から、トライアルの青葉賞(4月28日/東京・芝2400m)を勝ったゴーフォザサミットに食指が動くという。

「『1週前に馬が急激によくなった』という言葉は、かつて三冠馬のオルフェーヴルを管理していた池江泰寿調教師が、ダービー直前に得た感触をメディアに対して発したコメント。つまり、上昇度もダービー制覇への重要なポイントになります。

 そして今年、ゴーフォザサミットを管理する藤沢和雄調教師が、『(ゴーフォザサミットは)青葉賞では予想以上にいい競馬をしてくれた。東京がいいんだろうね。まだ馬がしっかりしていないから、これからもっとよくなる』と大一番を前にして、同馬の良化ぶりをかなり強調していました。昨年のレイデオロに続く、藤沢厩舎のダービー連覇の期待が高まります」

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