2018.05.21

競馬のプロも頭を抱えて大混乱。
ダービー直前「3歳牡馬ランキング」

  • text by Sportiva
  • photo by AFLO


 3歳牡馬のランキングは前回も大きな動きがあったが、今回もかなりの変動が見られた。

 1位は、前回万票から4ポイント落とすことになったが、ダノンプレミアムが何とかその座を死守した。実力は世代屈指だが、皐月賞の一頓挫がダービーにどこまで影響するのか、気になるところだ。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「皐月賞に向けて、時計を1本も出さずに1週前の時点で回避の発表。これが意味するところは、弥生賞(3月4日/中山・芝2000m)を使った時点で、皐月賞の出走が厳しくなっていたと判断していいでしょう。

 その要因は、父であるディープインパクトも同様でしたが、能力が高すぎるゆえ、爪が薄いこと。走る馬はどうしても爪の摩耗が大きく、間隔を開けて回復させないと、しっかりと走ることができません。皐月賞を回避する原因となった挫跖(※ざせき/硬いものを踏んだときなどに起きる蹄の底の炎症)は、まさしく爪の薄い馬がなりやすい症状です。

 今回、中11週で挑むこととなるダービーに向けては、4~5週前から追い切りを開始。弥生賞時と比較しても、この追い切り開始日や本数からすれば、きっちりと出走できる態勢にもっていけそうです。

 馬体やフットワーク、適度にクッションのある長めのつなぎからすれば、初距離となる2400m戦でも同世代との対戦なら、何の不安もありません。ローテーションもある意味、この馬の好走パターンと判断すれば、ダービーでも今までどおりのパフォーマンスが見られそうです」

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「皐月賞は、完調な状態で出走できていれば勝てたと思っています。なにしろ、皐月賞に出なくても、弥生賞におけるTF指数(※市丸氏が独自に編み出したデータ指数)をもってして、全体の2位の数値を保持していますから。能力的には実質1位と断言できます。

 ダービーで問題があるとすれば、先行脚質であることと、体調が持続しているかどうかということ。早め早めの競馬で突き放すという芸当は、マイル戦とか、舞台で言えば中山や阪神向き。直線の長い東京で、しかも2400mのレースで『まったく問題はない』とは言えません。弥生賞以来となりますから、完調でないと、なおさら不安が増します。それでも、能力だけで勝ってしまう可能性も否定はできませんが......」