オークスは中波乱だ。5~6番人気の馬券に「当たり」と書いてある (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 ところで、桜花賞から条件が一気に変わって、不確定要素が多いレースでありながら、オークスは意外にも"大波乱"というのは少ない傾向にある。過去10年の結果を見ても、ふた桁人気馬が3着以内に入ったのは、2008年に2着となったエフティマイア(13番人気)だけだ。

 しかし、だからといって、人気馬が上位を独占しているわけではない。"中波乱"といった傾向が強く、特に馬券圏内に絡んでくる馬で多いのは、中心人気からひとつ下がった5~6番人気の馬たちだ。

 ここ3年のレースを見ても、2015年の3着馬クルミナル(6番人気)、2016年の3着馬ビッシュ(5番人気)、2017年の2着馬モズカッチャン(6番人気)と、3年連続でこの人気帯の馬が上位に食い込んでいる。さらに遡(さかのぼ)れば、2008年、2010年、2013年にも、5番人気の馬が3着以内に入っているのだ。

 そういうことなら、今年も5~6番人気に収まりそうな馬を狙うべきだろう。今年のメンバーでは、オールフォーラヴがそれに該当するのではないだろうか。

 同馬はデビュー勝ちしたあと、2戦目の500万下・アルメリア賞(3月4日/阪神・芝1800m)では直線で大きな不利を受けながら2着と好走。3戦目のオープン特別・忘れな草賞(4月8日/阪神・芝2000m)できっちり勝って、オークス出走を決めた。

 デビュー以来、一度も崩れたことがなく、2戦目も不利がなければ、負け知らずできた可能性もある。2011年の優勝馬エリンコート、2015年に戴冠を遂げたミッキークイーンに続いて、忘れな草賞の勝ち馬が再び金星を挙げてもおかしくない。

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