序列が激変、あの馬は急浮上。オークス直前の「3歳牝馬ランキング」 (6ページ目)

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  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 4位は、桜花賞で3着に入線したリリーノーブル(父ルーラーシップ)が入った。距離延長を味方に、オークスでも上位争いが期待されている。

土屋氏
「桜花賞は、ラッキーライラックを目標に据えた競馬をして、それでいてラッキーライラックを捕らえ切れなかったことには不満が残ります。それでも、前哨戦のチューリップ賞でのコンマ4秒差から、コンマ1秒差まで、その差を詰めました。その点から、さらなる上積みが見込めます。

 もともとデビュー戦が東京コースで、距離が延びるのも、父がルーラーシップということから好材料。オークスの舞台適性は高いと見ています。ベストは2000mのような気もしますが、有力2頭はマイルがベストと考えれば、逆転の可能性も十分にあると思います」

 5位には、桜花賞当日に行なわれたオープン特別の忘れな草賞(4月8日/阪神・芝2000m)を勝ったオールフォーラヴ(父ディープインパクト)が初のランクイン。母は重賞2勝、GIヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)3着の実績を持つレディアルバローザという良血馬だ。

木南氏
「忘れな草賞は先行馬にはかなり厳しい競馬でしたが、オールフォーラヴは4コーナー3番手から直線早め先頭に立って、最後は後続の猛追をしのぎ切りました。母はスピードタイプでしたが、2度の重賞勝ちは1800m戦でしたから、距離の融通も利きそうです。課題は、初の関東圏での競馬。輸送さえ克服できれば、チャンスがあるかもしれません」

 桜花賞を経て、勢力図が激変した3歳牝馬戦線。オークスでも力関係がガラリと一変するような結末を迎えるのか。多くの馬にとって、未知なる世界となる熾烈な"消耗戦"から目が離せない。

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