NHKマイルCは本命にスキあり。ならば「お金を増やす3頭」を選ぶ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO


アーリントンC2着のパクスアメリカーナアーリントンC2着のパクスアメリカーナ「アーリントンC2着馬のパクスアメリカーナ(牡3歳)です。父は2001年のNHKマイルCを制したクロフネ。全姉ホエールキャプチャは、同じ東京マイルで行なわれるGIヴィクトリアマイルで、2012年に1着、2013年に2着と結果を残しています。この舞台で、最も輝く血統背景の持ち主と言っても過言ではありません。

 前走のアーリントンCでは、上がりタイムでもメンバー中2位、1位を記録した1着タワーオブロンドン、3着レッドヴェイロンが、末脚が利く外差しを決めるなか、パクスアメリカーナは最内の1番枠からスタートし、最後の直線でも内からしぶとく脚を伸ばして連対を確保しました。

 4角で進路を探すシーンがあってスムーズさを欠いたことを差し引けば、勝ったタワーオブロンドンとももっと際どい勝負になったはず。一瞬の切れ味では他馬に劣るかもしれませんが、長くいい脚を使えるのは、いかにも東京向きの印象で、逆転が期待できます」

 パクスアメリカーナを管理するのは、ダノンプレミアムなども所属する中内田充正厩舎。今、乗りに乗っている厩舎ゆえ、その点でも軽視は禁物だ。

 翻(ひるがえ)って、タワーオブロンドンにも「隙アリ」と見ているのは、デイリー馬三郎の木村拓人記者だ。

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