NHKマイルCは本命にスキあり。ならば「お金を増やす3頭」を選ぶ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 NHKマイルCについて、まずそう語ったのは日刊スポーツの松田直樹記者。そんな舞台設定を踏まえて、松田記者は最初に出走メンバーのコース経験に着目し、こんな見解を示した。

「今年の出走馬18頭のうち、東京マイルの経験がある馬は、テトラドラクマ(牝3歳)、デルタバローズ(牡3歳)、プリモシーン(牝3歳)と3頭しかいません。これでは比較サンプルが乏しく、厳しいコースをこなせる適性を判断するには、情報が少し足りません」

 そこで、松田記者は"互換性"のあるコース実績を用いて、こう続ける。

「この世代における2歳王者と2歳女王のローテーションを思い出してほしいのですが、朝日杯FSの優勝馬ダノンプレミアムは、GIIIサウジアラビアロイヤルC(東京・芝1600m)を制してからの臨戦で、阪神ジュベナイルフィリーズ(12月10日/阪神・芝1600m)の優勝馬ラッキーライラックは、GIIIアルテミスS(東京・芝1600m)を勝って大一番に挑みました。

 要するに、東京マイルで好走した馬は、阪神マイルでも走るということ。とすれば、その逆の理論も成り立つのではないか、と踏んでいます」

 ただこの論法からすると、先述のタワーオブロンドンがますます有力視されることになる。それでは人気どおりに収まってしまうが、さすが"穴党"の気持ちがわかる松田記者は、ひとひねり加えて推奨馬を挙げてくれた。

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