NHKマイルCで、過去の
「100万馬券の立役者」と似た3頭がいた

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 続いて、NHKマイルCの歴史を振り返ってみると、牝馬の活躍が際立っていることがわかる。昨年、一昨年と牝馬が連勝しているほか、13番人気で3着に飛び込んできた2009年のグランプリエンゼルや、同じく13番人気で2着となった昨年のリエノテソーロなど、波乱を生んだ馬もいる。

 グランプリエンゼルとリエノテソーロのNHKマイルCまでの戦績を見ると、やはりこの2頭もオープン以上のレースを勝っていた。前者はオープン特別の橘S(京都・芝1200m)を、後者はオープン特別のすずらん賞(札幌・芝1200m)に、地方交流GIの全日本2歳優駿(川崎・ダート1600m)も制していた。

 しかしながら、勝った舞台が1200mの短距離戦、もしくはダート戦だったこと、さらに牝馬ということで、2頭とも本番ではまったく人気にならなかった。

 というわけで、今年もオープン戦以上での勝ち星がありながら、人気が上がりそうもない牝馬を狙いたい。

 当てはまるのは、プリモシーン(牝3歳)とロックディスタウン(牝3歳)だが、ここではより人気が低そうなロックディスタウンを推したい。

 昨夏、新馬勝ちを決めたあと、GIII札幌2歳S(9月2日/札幌・芝1800m)も制して、一躍クラシック候補に挙がった同馬。ところが、GI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月10日/阪神・芝1600m)で9着と馬群に沈むと、前走のGIIIフラワーC(3月17日/中山・芝1800m)でも13着と大敗を喫した。

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