2018.04.28

天皇賞・春よりカンタンだ。8頭立て
QE2世カップでGWはウハウハ

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 対抗には、「問題児」パキスタンスター。とにかく、レース途中でやめてしまう、というリスクを抱えているが、それを補ってあまりある能力とタレント性を備え持つ。1番枠を引いたことで、無理に控えることもしないはず。むしろ、昨年は先行気味にレースを進めて、4コーナー手前では溜めに溜めて、先に抜け出したネオリアリズムに迫った。万事スムーズなら、それ以上があってもおかしくはない。

クセ馬だが能力はピカイチ、パキスタンスター
 続いて、3番手というよりは、リスクヘッジの上での対抗2番手として、ダンビュライトを推す。こちらも、ベリー騎手の体調さえ問題なければ、他は順調に調整が進められている。ポイントとして挙げたいのが、父ルーラーシップとの相似性。このレース史上初の父仔制覇がかかるのはタイムワープ(父アーキペンコは08年に勝利)も同じだが、ダンビュライトの父ルーラーシップは5歳時に、やはりGIIアメリカジョッキークラブ杯(中山・芝2200m)を制して、1戦挟んで香港に渡り、このレースを制した。ダンビュライトもまさに同じ臨戦過程。テン乗りにはなるが、ベリー騎手も2度このレースを制しているのも心強い。

 これに続くのがアルアイン。追い切りは今ひとつ不完全燃焼に終わったが、GI大阪杯(4月1日/阪神・芝2000m)でも、不向きの流れのなかで勝ちにいって3着に好走した。着拾いに徹していたなら、2着はあったはず。タイムワープが引っ張るペースのほうがこの馬向きで、皐月賞の再現も不可能ではない。あえて、ひとつ懸念を挙げるとすれば、騎乗するクリスチャン・デムーロ騎手がこのコースでは未勝利だということだ。

 穴を挙げるとすればゴールドマウント。前述したように、タイムワープが引っ張る流れは、スローになるとは考えにくい。ハイペースとなって、そこでスタミナ勝負となったときに、この馬の終(しま)いまで伸びるスタミナが活きるはずだ。

 一方で無印としたのがタイムワープ。タイプでいえばピンかパーかのタイプで、自分の流れに持ち込めば強いが、そこに無理が少しでもあったなら脆いタイプだと見る。今回は調整過程にやや不満が残る。勝たれてしまったらそこまで、と潔く割り切りたい。

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