強豪不在の天皇賞・春。「これならオレにも...」とヤル気の4頭で稼ぐ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 同レースで8着に敗れたとはいえ、トーセンバジルも例年なら勝ち負けになっている走破時計(3分13秒7)を記録しています。その点が気になりますね。今年もまた、同じ時計で走ることができれば、間違いなくチャンスはありますよ。

 ただし、同馬も絶好調の藤原英昭厩舎+デムーロ騎手という組み合わせ。結構人気になりそうなんですよね......」

 そこで、木南記者は昨年のレースでトーセンバジルに先着したアルバート(牡7歳)をオススメする。

「こちらも、昨年は5着に敗れたものの、例年なら勝ち負けできるタイム(3分13秒3)で走っていますからね」

 アルバートは、これまでにGIIステイヤーズS(中山・芝3600m)で3連覇を遂げるなど、長距離レースの"超スペシャリスト"と言える。しかしながら、天皇賞・春では結果を残せていない。若干GIでは力不足の感はあるが、木南記者がこんな話をしてくれた。

「共同会見では、(アルバートを管理する)堀宣行調教師が『昨年、一昨年以上の着順を狙えるんじゃないか』と、珍しく具体的な話をしました。『昨年以上』ということは、ほぼ馬券圏内。それだけ、デキに関して自信があるということでしょう」

 さらに木南記者は、他にも「怖い1頭がいる」という。

チェスナットコート(牡4歳)です。ハーツクライ産駒が過去4年連続で2着に来ていますし、鞍上が毎年上位に来る蛯名正義騎手ですから、かなり気になっています。蛯名騎手は『斤量58kgを背負うのがどうか。力試しだね』とチャレンジャーモードですが、一発仕掛けてくる雰囲気がすごく感じられました」

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