天皇賞・春の穴馬3頭。うち1頭は
「くれば蔵が建つ」レベルの破壊力

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 ちなみに、2014年に12番人気で3着に突っ込んできたホッコーブレーヴも、直前の日経賞で10番人気ながら2着と健闘していた。マイネルキッツと同じパターンだ。

 今回も狙うべきは、この臨戦過程を踏んでいて、しかもいまだ重賞タイトルがなく、人気が上がりにくい馬だ。

 ぴったり当てはまるのが、チェスナットコート(牡4歳)である。

GI初参戦も、勢いあるチェスナットコートは侮れないGI初参戦も、勢いあるチェスナットコートは侮れない

 年が明けて、1000万下、1600万下と連勝した同馬は、前走で日経賞(3月24日)に挑戦。初の重賞ということもあって7番人気にとどまったが、重賞戦線で活躍する面々を蹴散らして2着と奮闘した。

 現在の勢いはもちろん、マイネルキッツ同様、距離を伸ばして安定した成績を残しているのはプラス材料。舞台適性も高そうな気配である。

 とはいえ、マイネルキッツがそうだったように、メンバーの厚みがさらに増すGIでは、人気がそこまで上がることはないだろう。であれば今回、マイネルキッツの再現を狙ってみるのも悪くない。

 続いて、2012年の勝ち馬ビートブラック。同馬は2走前のGIIIダイヤモンドS(東京・芝3400m)で6着、前走のGII阪神大賞典(阪神・芝3000m)で10着と惨敗を喫し、この成績から人気が急落していた。

 ただ、好走する材料はあった。もともと3歳時にGI菊花賞(京都・芝3000m)で3着になるなど、長距離戦での好走歴があったのだ。また、前年の天皇賞・春にも参戦し、7着に終わったが、同じ舞台で経験を積んでいた。

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