フローラSから「オークスでアッと言わせる馬」はいるか、いないか (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki   photo by Nikkansports

 最後に血統データから浮上する馬を1頭挙げておこう。このフローラSは、過去にゼンノロブロイ産駒が5戦2勝(2010年サンテミリオン、2014年サングレアル)、2着1回という好成績を収めている。今年は、ゼンノロブロイ産駒がいないが、母の父にゼンノロブロイを持つ馬が1頭いる。それがパイオニアバイオ(牝3歳/牧光二厩舎)だ。同馬はデビュー8戦目となった3月17日の未勝利戦(中山・芝2000m)で初勝利を挙げたばかりだが、今回と同じ初距離の2000mで初勝利を挙げただけに、距離適性の高さが伺える。

 父ルーラーシップは香港GIクイーンエリザベス2世C(シャティン・芝2000m)の勝ち馬で、産駒には前述の菊花賞馬キセキの他、今年の3歳馬にはGI桜花賞3着のリリーノーブル、GI皐月賞2着のサンリヴァルがいる。母アニメイトバイオはGIIローズS(阪神・芝1800m)に勝ち、GI秋華賞やGI阪神ジュベナイルフィリーズでも2着に入った活躍馬だ。ここでも好走できる血統背景と言えるだろう。あまり人気はなさそうだが、穴に一考する価値はあるだろう。

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