皐月賞は「上がらぬ人気に怒った3頭」が秘めたる力を爆発させる! (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 もともと良血馬として注目されていたアルアインは、新馬、500万下と連勝すると、3戦目にはGIIIシンザン記念(京都・芝1600m)に挑んだ。だが、そこで6着と完敗。直線の不利に泣いたものの、その結果だけで同馬の評価は急落した。

 そのあと、GIII毎日杯(阪神・芝1800m)を勝って皐月賞に臨むが、一度落ちた評価を取り戻すまでには至らなかった。また、毎日杯が最後は僅差まで迫られながらの勝利だったことで、2000mへの距離延長が不安視されて、人気薄にとどまった。

 しかし、前走で重賞を勝っている馬は、実力、実績ともに確かなものがある。そこで今年も、同じタイプの馬を狙いたい。

 面白そうなのは、ジェネラーレウーノだ。

 同馬は、2戦目の未勝利を勝つと、500万下、そしてGIIIの京成杯(1月14日/中山・芝2000m)と3連勝を飾って皐月賞に挑む。

 戦績だけ見れば、有力候補に挙がってもおかしくない存在だが、1月の京成杯から直行すること、本番前のトライアルで有力馬と戦っていないことから、あくまでも伏兵の一角にすぎない。だが、過去の傾向からして、前走できっちり重賞を勝っている同馬は侮れない。

 ちなみに、2010年に11番人気で3着と穴を開けたエイシンフラッシュも、同じく京成杯を勝って、この舞台に直行。こちらも休み明けのローテーションが嫌われて低人気となったが、それを覆(くつがえ)したのである。

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