ダノン回避でチャンス。「皐月賞狙いなのに人気落ちの2頭」で稼げる (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Ito Yasuo /AFLO

 レース内容を振り返ってもここで通用する能力は十分に感じられる。芙蓉Sはスッと2番手につけるセンスの良さと、直線で並びかけられてグッと伸びる勝負根性を見せた。ホープフルSは1000m通過59秒6で他馬にも絡まれてとラクな展開ではなかったが、他の先行勢が大きく崩れるなか、残り150m付近までは先頭をキープしていた。そして弥生賞でも、1頭離れた逃げになりながら、2着ワグネリアンとは0秒1差に粘り込んでいる。ダノンプレミアム不在のここでは上位争い可能な存在だ。

 血統も魅力的だ。父ルーラーシップは香港GIクイーンエリザベス2世C(シャティン・芝2000m)の勝ち馬で、昨年のGI菊花賞馬キセキの父。産駒ダンビュライトは、昨年のこのレースで12番人気ながら3着に入っている。同馬は今年のGIIアメリカJCC(1月21日/中山・芝2200m)を勝利しているように、父の産駒は中山コースと相性が良い。

 さらに母の父アグネスタキオンは2001年の勝ち馬、祖母ウメノファイバーは1999年オークス馬。さらに、7代母トキツカゼは1947年の皐月賞やオークスを勝った名牝である。祖母の父には中距離の名馬サクラユタカオー(1986年天皇賞・秋)の名前も見える。こういう馬がGIを勝って種牡馬入りすると、そういった歴史的な血が残っていくので、筆者も応援したくなる血統馬だ。

 今回は他にも魅力的な馬が多いが、筆者は特に上記2頭を中心に狙ってみたい。

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