桜花賞1強は危険なサイン。「女王にクーデターを企む3頭」に要注意 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 2010年に11番人気で3着入線を果たしたエーシンリターンズ、2014年に5番人気で3着となったヌーヴォレコルト、2015年に7番人気で2着と好走したクルミナルに、同年8番人気で3着に入ったコンテッサトゥーレらが、そのいい例だ。

 それぞれ2連勝を飾ったあと、トライアルのチューリップ賞に挑戦。そこで敗れた(エーシンリターンズ=3着、ヌーヴォレコルト=2着、クルミナル=11着、コンテッサトゥーレ=6着)ことによって人気を落としてしまったが、本番で見事に巻き返しを図った。

 さらにその4頭のうち、エーシンリターンズ、クルミナル、コンテッサトゥーレはオープン特別を勝って連勝を飾っていた。要するに、前哨戦の敗戦で人気は急落してしまったが、そもそも高い実力の持ち主だったわけだ。

 今回の出走馬の中にも、これらと似たタイプがいる。アンヴァルだ。

 同馬はデビュー戦で3着に敗れたあと、未勝利、500万下、そしてオープン特別の福島2歳S(2017年11月12日/福島・芝1200m)と3連勝。休養を挟んで前哨戦のフィリーズレビューに挑んだが、4着と敗戦を喫した。チューリップ賞より手薄なメンバーを相手にしての結果ゆえ、さすがに人気落ち必至な状況にある。

 だが、こうしたタイプの馬が本番で反撃に転じてきた過去がある。

 そもそも前走は最内1番枠のスタートで、直線では進路が塞がれて不完全燃焼のレースに終わったものだ。福島2歳Sでは余裕たっぷりのレースで快勝しており、潜在能力の高さは実証済み。叩き2戦目で状態もアップした今回、波乱を起こしてもおかしくない。

 断然の人気馬が立て続けに敗れている"波乱の桜花賞"。今年も「1強」ラッキーライラックは、早々に満開となった桜とともに散ることになるだろうか。戦前の評判からすれば、「穴党」には出番のないレースだが、歴史を踏まえれば、「穴党」が黙って見過ごしてはいけないレースである。

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