絶対女王を追う、2番手以下は大モメだ。最新「3歳牝馬ランキング」 (3ページ目)

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  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 2位の座はリリーノーブルが死守。ただ、今年初戦のチューリップ賞が3着にとどまったため、そのレース内容については賛否が分かれるところだ。

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「阪神JFとチューリップ賞は、ラッキーライラックに完敗の格好ですが、京都・内回りの白菊賞(2017年11月26日/芝1600m)で見せた"イン突き"には目を見張るものがありました。器用さが生きる展開になれば、まだまだ逆転の可能性を残していると思います」

土屋真光氏(フリーライター)
「ラッキーライラックと同様、リリーノーブルも1戦ごとに時計を詰めています。それも、2歳時は1カ月間隔でレースを使って、徐々に馬体を減らす中でのもの。そういう意味では、年末の阪神JFでの激走(2着)は光ります。

 逆に年明けは、先を見据えてのゆったりとした仕上げ。それでも、チューリップ賞では3着と奮闘し、好時計をマークしました。ここから成長するのがルーラーシップ産駒だけに、桜花賞での逆転は難しくても、オークスでは......という期待を抱かせてくれます」

吉田氏
「リリーノーブルはトモに甘さが残り、後肢がやや内向して内にひねって歩くタイプ。トモの弱点は鍛えればカバーできると思っていましたが、阪神JFからチューリップ賞までの期間では時間が足りなかったのか、ラッキーライラックとの差は縮まりませんでした。

 ラッキーライラックと比べると、その成長曲線はどうしても見劣ります。阪神JFでは前で競馬し、チューリップ賞では後ろから運んだものの、結果的にはいずれも敗戦を喫したことはその証拠。馬格や気性から、ひと叩きした2走目の上積みは大きいと思いますが、それでもこの春の逆転はたやすくないでしょう」

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