戸崎騎手が「絶対乗る!」というプリモシーン。桜花賞で2歳女王に挑む (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

「新馬戦とフェアリーSでコンビを組んで、桜花賞でもプリモシーンの手綱をとる戸崎圭太騎手の、同馬に対する評価は相当高いそうです。フェアリーSでは登録段階で3頭ほど彼のお手馬がいたようですが、『絶対、プリモシーンに乗る』と言っていたというほど。桜花賞でのコンビも、かなり早い段階で決めていたみたいですよ」

 さらに、陣営はこの3戦のレースぶりから「まだ伸びしろがある」と見ているようだ。先述のトラックマンが続ける。

「陣営のスタッフによれば、初戦と3戦目は『抜け出してから、フワフワ走っていた』とのこと。一方、叩き合いになった2戦目は『最後まで真面目に走っていた』そうで、競り合いの形になれば、『もうひとつ上のギアを引き出せる』と陣営では踏んでいます。当然、『桜花賞ではその形にもっていきたい』と話しています」

 ただ、プリモシーンは1月のフェアリーSから直行で桜花賞に向かうことになった。その点において、ひとつ不安材料があるという。トラックマンがその詳細を明かす。

「3月中旬に放牧から帰ってきたのですが、『今までの放牧帰りと比べて、一番テンションが高い』と陣営のスタッフ。もともとテンションの高さが課題の馬で、それが今回、出ているようですね。桜花賞では、初めての関西遠征となりますし、当日リラックスしているかどうかが、勝敗を分ける大きなカギになりそうです」

 実績的には、桜花賞に臨むメンバーの中に入っても決して引けを取らないプリモシーン。落ち着いてさえいれば、互角の勝負ができるはずだ。

 あとは、本番の舞台で"もうひとつ上のギア"を引き出すことができるかどうか。それが実現できれば、並み居る強敵を蹴散らして頂点に立ってもおかしくない。

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