ズラリ人気馬いりまへん。大阪杯は
穴党記者が「6番人気あたり」を推奨

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 一方、吉田記者はペルシアンナイトと同じ池江厩舎のアルアイン(牡4歳)を最有力としながら、人気が予想されるため、穴馬としてトリオンフ(せん4歳)を推奨してくれた。

「トリオンフは大型馬で大跳びのため、速い脚はありませんが、小回りのコーナーリングが上手で、しっかりと加速して長くいい脚が使えるタイプです。

 阪神の芝は今週からBコースに変更。昨年も、Bコースの内回りは前が強い傾向があって、今年のこれまでの馬場状態を鑑(かんが)みれば、穴は前で流れを作れる組ということになります。馬場が軽くて時計が出るため、適性以上に距離がもってしまうのも今の阪神。内回りの2000mなら、1600mや1800mで良績を残している馬を積極的に狙いたいところです。

 トリオンフはまさにそんな馬。まだまだ伸びしろが見込め、ゆったりとしたローテーションも魅力。この相手にも臆することなく、近走同様に積極的な立ち回りができれば、GI戦でも一気に頂点へ上り詰めることは可能でしょう」

 吉田記者はもう1頭、「大穴」として関東の好調馬の名前も挙げる。

「1600mや1800mに良績を残していることを考えれば、ここに来て充実一途のウインブライト(牡4歳)にもチャンスはありそうです。ここ一連の前付けからの安定したレースぶりは、この舞台でも変わらずに実践できるはず。それは、かなりの強調材料になると思いますよ」

 GIとなった大阪杯は"荒れる"レースとして定着するのか。屈指の好メンバーがしのぎを削る、ハイレベルな戦いに注目である。

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