ズラリ人気馬いりまへん。大阪杯は穴党記者が「6番人気あたり」を推奨 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 日刊スポーツの太田尚樹記者は、そのスワーヴリチャードに疑いの目を向ける。

「前哨戦を勝って1番人気が予想されるスワーヴリチャードですが、やはり本番では右回りになるのが懸念されます。その前哨戦、金鯱賞では今回の内回り2000mという舞台を見据えて先行策をとり、道中では行きたがるのをなだめながらでしたが、きっちり勝利をものにしました。それは、同レースを含めて5戦5連対の左回りだったからでしょう。

 ところが、今度は4戦1勝、2着1回、着外2回と、左回りに比べて振るわない右回り。昨年末の有馬記念(4着。中山・芝2500m)でも見せたように、右回りだと内へもたれるところがどうしてもあります。

 大阪杯はGI以前の結果も含めて、1番人気は過去10年で4勝、2着3回、3着2回、着外1回と複勝率は90%にもなるんですが、今年はそこまでの信頼は置けません。スワーヴリチャードが人気をかぶるようなら、むしろ過去10年で6番人気以下の馬が7連対している、という点に重きを置きたいですね」

 吉田記者はもう1頭の人気馬、金鯱賞(3着)で久々を叩き、ここで復活を期すサトノダイヤモンド(牡5歳)について疑問視する。

「サトノダイヤモンドに関しては、昨秋の凱旋門賞(フランス・芝2400m)の大敗(15着)が心身ともにどう影響しているのか、それを確認する一戦が金鯱賞でした。最後、きっちりと前に詰め寄ったことは明るい材料ですが、なかなかエンジンがかからずに3着に終わったことも事実です。

 スワーヴリチャードとともに、ヨーイドンの競馬で上がり33秒台をマークしましたが、それはあくまでもペースによるもの。この数字に騙されてはいけません。2頭とも磐石とはいかないでしょう」

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