2018.03.29

血統が「勝つ」と言っている。
大阪杯はサトノダイヤモンドの復活舞台

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki photo by Yamane Eichi/AFLO

 この馬のいいところは、中距離戦でもスッと好位につけられる器用さと、非凡な瞬発力だろう。3歳時に勝利したきさらぎ賞はまさにそれを見せつけたレースで、中団からレースを進め、直線では上がり3F(ハロン)34秒2の瞬発力で差し切り、2着馬に3馬身半差をつける圧勝だった。

 そして、今回と同じ阪神コースでは阪神大賞典、神戸新聞杯、2歳500万下(芝2000m)の3勝の実績。中でも今回と同じ舞台でもある2歳500万下のときは稍重馬場ながら上がり3F33秒9という素晴らしい瞬発力を見せている。

 血統面からも中距離向きの裏付けがある。母マルペンサのアルゼンチンでのGI勝利はGIコパデプラタ大賞(芝2000m)、GIクリアドレス大賞(ダート2000m)、GIジルベルトレレナ大賞(ダート2000m)と、いずれも2000m戦。母の父オーペンは仏GIモルニ賞(芝1200m)を勝ったスプリンターで、サトノダイヤモンドは中距離馬やマイラーに出てもおかしくない血統構成なのである。

 前走の金鯱賞前は調教での動きがいまひとつで、本来の出来にないのではと不安視されたが、最後の直線では稍重馬場ながらメンバー中最速、自身でも日本ダービー時の33秒4に次ぐ2番目となる33秒7の瞬発力で目立った伸びを見せていた。久々のレースとしては上々の内容で、ひと叩きした今回は上積みが見込めるだろう。GI3勝目に期待したい。

 もう1頭、血統からの穴馬ならウインブライト(牡4歳・畠山吉宏厩舎)を挙げたい。父ステイゴールドの産駒はGII時代のこのレースで2009年ドリームジャーニー、2013年オルフェーヴルと2勝を記録している。

 本馬は上記2頭と同じくノーザンテーストのクロスを持つが、そのノーザンテーストは昨年のキタサンブラック、2008年のダイワスカーレット、2006年のカンパニーなども母系に持つ、このレースと相性の良い血脈だ。GII中山記念(2月25日/中山・芝1800m)で重賞3勝目を挙げて勢いがあり、ハイレベルと言われている4歳馬だけに軽視は禁物だろう。

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