高松宮記念は8歳でも若づくり、
ダンスディレクターの決め脚が爆発だ!

 実力馬が集い、今年も熾烈な争いが繰り広げられそうですが、今回の「ヒモ穴馬」には、レッドファルクスよりも年上のダンスディレクター(牡8歳)を取り上げたいと思います。

強烈な決め脚を秘めているダンスディレクター強烈な決め脚を秘めているダンスディレクター 8歳馬ではありますが、キャリアはまだ24戦。ひとつ年下のレッドファルクスよりも1戦少ないぐらいです。

 だからといって、1年以上休んだことはありません。骨折などで長い休みは3回ありますが、その休養期間はすべて半年ほど。どちらかというと、体質的なもので使い込めないのかもしれません。持ち味である爆発的な決め脚を繰り出すことで、レース後、さすがに反動が出るのでしょう。

 ともあれ、その強烈な決め手は、レッドファルクスを凌(しの)ぐものを秘めています。いい状態でレースに臨むことができれば、レッドファルクスにとっても、かなり手強い相手になるでしょう。

 高松宮記念に挑戦するのは初めてですが、前哨戦とも言えるシルクロードS(京都・芝1200m)を一昨年、昨年と連覇しています。しかも、それぞれのレースで、その後に高松宮記念を制覇するビッグアーサー、セイウンコウセイを破っています。

 ただ、前述したとおり、激走後の反動が大きいのでしょう。一昨年も、昨年も、シルクロードS後は休養を余儀なくされてきました。

 今年は、暮れの阪神C(2017年12月23日/阪神・芝1400m)のあと、1月末のシルクロードSには向かいませんでした。2月の阪急杯を使う予定もあったようですが、結果的にぶっつけでここに挑んでくることになりました。

 ひと叩きして臨むレッドファルクスとは逆パターンですね。ダンスディレクターにとっては、それが功を奏す可能性が大いにあると見ています。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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