高松宮記念は8歳でも若づくり、ダンスディレクターの決め脚が爆発だ! (2ページ目)

 現に、高松宮記念のあとに臨んだ京王杯SC(東京・芝1400m)では、レッドファルクスの最大の武器である目の覚めるような決め手を見せて、見事な勝利を挙げています。これこそ、この馬本来の姿だったと言えるのではないでしょうか。

 昨年末は香港遠征を行なわず、GIマイルCS(2017年11月19日/京都・芝1600m)を使って、そのまま休養。迎えた今年は、阪急杯(3着。2月25日/阪神・芝1400m)をステップにしてここに臨んできます。

 高松宮記念はまだ勝っていないだけに、陣営としても是が非でも欲しいタイトルでしょう。今年の、ここまでの臨戦過程を見ると、その雰囲気が十分に伝わってきます。

 ひと叩きしての一戦は、ちょうど昨年快勝した京王杯SCのイメージとダブります。おそらく、状態に関してはピークに近い出来で挑んでくるのではないでしょうか。

 懸念されるのは、年齢的な衰えがあるか否か。

 GI級のスプリンターというのは、トップに君臨していられる期間は比較的短いもの。やはり、極限のスピード勝負を繰り返しているため、少しの衰えがすぐに結果につながってしまうのでしょう。

 レッドファルクスの場合、一昨年の秋から王座にいるわけですが、「そろそろ......」という心配がなきにしもあらず、です。無論、前走の阪急杯の内容を考えれば、そんな不安も杞憂(きゆう)に終わるかもしれませんが......。

 ライバルと見られていのは、昨年の1、2着馬。ようやく本調子に戻ってきた感のあるセイウンコウセイ(牡5歳)と、ダートGIのフェブラリーS(5着。2月18日/東京・ダート1600m)でも見せ場を作ったレッツゴードンキ(牝6歳)の2頭でしょうか。

 個人的には、香港から参戦してくるブリザード(せん7歳)も侮れません。昨秋のスプリンターズSで5着と奮闘し、暮れには非常にレベルが高いとされる国際GIの香港スプリント(香港・芝1200m)で3着と好走しています。

 GI勝ちはなくても、能力自体は高く、日本への遠征も2度目となる今回、昨秋以上のパフォーマンスを見せても不思議ではありません。強敵となる可能性は十分にあります。

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