シャチホコも驚く金鯱賞の穴馬2頭。「波乱の昨年」にソックリだがや (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 今回もこうした、長いスランプに陥っている実績馬で、復調の兆しを見せている馬はいるのだろうか。改めて出走馬を見渡してみると、スズカデヴィアスと同じような気配を漂わせている馬が1頭いた。

 デニムアンドルビー(牝8歳)である。

 牝馬限定のGIIを2勝し、GIジャパンカップ(東京・芝2400m)やGI宝塚記念(阪神・芝2200m)でも2着になるなど、輝かしい実績を持つが、その宝塚記念(2015年6月)2着以来、これといった結果を残せずにいた。

 それが、2走前のGIIIチャンレンジカップ(12月2日/阪神・芝2000m)で久しぶりに奮闘。後方からポジションを上げると、勝ち馬からわずかクビ差の2着と好走したのである。

 続く前走のGIII中山金杯(1月6日/中山・芝2000m)では7着に敗れたものの、これも勝ち馬からは僅差のコンマ3秒差。着順ほど負けてはいなかった。

 2戦連続でいい脚を使って、まさに復調気配にあると言っていい。このレースぶりから、スズカデヴィアスと同様の激走も期待できる。

 デニムアンドルビーにとって、金鯱賞は引退レースとなる。だが、気配は"上向き"。最後に大仕事をやってのけ、有終の美を飾っても不思議ではない。

 はたして、金鯱賞は2年連続の波乱となるのか。現役屈指の大物たちの走りも気になるところだが、馬券では違った意味での"大物"狙いに徹するのも悪くない。

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