注目の弥生賞は「2強よりむしろ、
オブセッションだろ」と言える根拠

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 その後、休養に入ったオブセッション。トレセンに帰厩してからは、豊島記者が話すとおり、十分な乗り込みを行なっている。レース1週前には、坂路調教を2本消化した。管理する藤沢和雄厩舎としては、ハードな部類だ。

 こうした同馬の実績、精力的な中間の動きを見て、木南記者は「打倒・2強」も十分にあり得ると見ている。

「シクラメン賞の勝ちタイムは、翌日の古馬準オープンの逆瀬川Sを上回る数字。つまり、数字の比較では、ダノンプレミアムに勝るとも劣りません。

 また、クラシック出走へ賞金が十分に足りているダノンプレミアムやワグネリアンに対して、オブセッションは500万条件を勝ったばかりの身。クラシックに向かうためには結果が必要なので、オーナーサイドや厩舎の勝負度合いは相当なものでしょう。そこは"2強"にはない魅力だと思います」

「執念」という意味を持つオブセッション。クラシック出走への執念を見せて、「2強」を蹴散らし勢力図を塗り替えるのか。競馬ファン注目の一戦は、楽しみが増すばかりだ。

◆2強対決・弥生賞で「空気を読まない穴馬2頭」のトンデモ激走あるぞ>>

◆ダノンプレミアムとワグネリアン、弥生賞でわずかにリードはどっち?>>

◆あのワグネリアンが「よりダイナミックになった」との情報をキャッチ>>

■競馬 記事一覧>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る