少頭数の中山記念。ショウナンバッハをからめて配当をグングン増やす (2ページ目)

 ここまでのレースぶりを見ている限り、わりと器用な脚を使えますし、何と言っても"前の馬を抜こう"とする気持ちが強い馬だと思います。前走のマイルCSでも、なかなか届かないような位置から差し切って勝っていますからね。

 今回は休み明けですが、こういうタイプはいきなりでも、ある程度走ってくれると思います。

 鞍上はミルコ・デムーロ騎手。同じ日、阪神で行なわれるGIII阪急杯(阪神・芝1400m)には、自らの手でGI2勝を遂げたレッドファルクスが出走しています。マイルCSのときもそうでしたが、先約や他の理由があるのかもしれませんが、結果的にレッドファルクスではなく、ペルシアンナイトに乗るのですから、それだけのモノをこの馬に感じているのでしょう。今回も、恥ずかしい競馬にはならないはずです。

 昨年同様、このレースから始動し、次走はドバイ遠征を予定しているヴィブロスも注視すべき1頭。前走のエリザベス女王杯(5着。11月12日/京都・芝2200m)では、外枠もあってか、折り合いを欠くようなところが見受けられました。全姉ヴィルシーナと同じく、本質的にはマイラーなのかもしれませんね。

 ともあれ、今回の舞台は合うと思います。昨年は5着に敗れていますが、地力が強化された今なら、昨年以上に走れるのではないでしょうか。

 もう1頭のGI馬アエロリットも、ヴィブロスと同じように前走の秋華賞(7着。10月15日/京都・芝2000m)は舞台が合わなかったのでしょう。スピードのあるタイプなので、重馬場なのもよくなかったかもしれません。

 雨さえ降らなければ、今回の舞台では巻き返してくると思います。鞍上の横山典弘騎手が、このトリッキーな中山コースでどんな騎乗を見せてくれるのか、楽しみです。

 ところで、年が明けても、明け4歳世代が重賞戦線で目覚ましい活躍を見せています。前述のペルシアンナイトやアエロリット、さらにGI勝ちはないものの、昨春に今回と同じ舞台のGIIスプリングSを勝っているウインブライト(牡4歳)と、ここでも上位を席巻しそうなメンバーがそろいました。

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