昨年200万超の阪急杯。穴党記者が「今年はこの6頭で稼げ」と叫ぶ (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 ディバインコードは、好位で器用に立ち回れる点を買いたいですね。前走のGIII東京新聞杯(2月4日/東京・芝1600m)では、内枠からロスなく運べたことも味方しましたが、直線で一度は先頭に立って見せ場十分。最後は決め手勝負に屈したとはいえ、コンマ3秒差の5着なら上々の内容と言えます。

 1400m戦では、すべて馬券に絡んでいて大崩れはありません。阪神コースもGIIIアーリントンC(阪神・芝1600m)で3着と好走し、相性は悪くありません。陣営も今後に向けて、賞金を加算しておきたいところ。古馬になって力を発揮し始めたワンスインナムーンの半弟なので、4歳になって本格化の時期を迎えるものと思って、期待はますます膨らみます」

 デイリースポーツの大西修平記者も展開面を重視。それを考慮して、2頭の異なる馬をオススメする。

「1頭は、ニシノラッシュ(牡6歳)です。前走の準オープン・石清水S(1月21日/京都・芝1400m)が好内容の逃げ切り勝ち。逃げても、好位でも競馬ができるのが持ち味で、先行力が生きる開幕週の馬場も歓迎でしょう。引き続き、好勝負が期待できそうです。

 もともと3歳時にはオープンのクロッカスS(東京・芝1400m)を勝っているように、再昇級の形で格負けすることもありません。全5勝中、4勝が芝1400m戦。条件的にもベストです。

 阪神コースは2戦2敗ですが、1回は転厩初戦。もう1回は久々と、それぞれ敗因は明確です。今回は休み明け3戦目で、状態はさらに上向いており、仕上がりも申し分なさそうです。適度に上がりのかかる流れになれば、重賞でも勝ち負けが望めます」

 ニシノラッシュは、坂本記者が推すアポロノシンザンと同じサクラバクシンオー産駒。サクラバクシンオーは現役時代、芝1400m戦では4戦4勝の実績を誇る。しかも、今回と同じ舞台で行なわれたGIIスワンSでは日本レコード(当時)を叩き出している。2頭は血統的にも侮れない存在だ。

4 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る