弱冠20歳にして各地を行脚。藤田菜七子ジョッキーは何を見たのか? (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu  photo by Sportiva

――ある調教師は「あんまりレースも乗ってもらってないし、女の子なので」と遠慮しているようでしたが、もう成人したと聞いて「じゃあ、それなら」という感じでした。

「ちょっと前に、『新しいスタッフが入ってきたので歓迎会をやる』という会話を厩舎の助手さんたちがしているのを聞いていたことがあったんですけど、私は呼ばれなかったんですよ。悲しいなーと(笑)。でも、そういうふうに気を遣ってくださっていたんだと納得しました」

――去年は後輩ジョッキーたちもデビューしました。

「上手な子ばっかりで、負けていられないし、負けられないなと思います。今年ももうすぐ入ってきますので、『先輩だから、後輩だから』というのはないのですが、それでも特に(後輩には)負けたくないです」

――さて、最後に今年の抱負というか、もし明確な目標があれば教えてください。

「先ほども言いましたように、次の1勝を目指して、それをひとつひとつ積み重ねていきたいですし、結果としてなるべく早く31勝をすることです。その中で、たくさんの人に信頼をされる騎手になりたいですし、愛されるよう騎手になりたいです」

――その目標を達成していく藤田騎手を楽しみにしています。

「ありがとうございます」

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