京都記念は、人気GI馬ではなく
「5番人気の牝馬」に資金を突っ込め

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 この例からは、GI実績がありながら、近走の不振で人気を落とした馬が狙い目ということになる。が、今年はそうした馬が見当たらなかった。

 ただ、GI実績がありながら、豪華メンバーに隠れて伏兵扱いにとどまっている馬はいる。クリンチャー(牡4歳)だ。

 同馬は、前走の菊花賞(10月22日)で2着となった実績を持つ。にもかかわらず、同レースが不良馬場という特殊な状況にあったため、馬場適性がものをいったとして、その好走がフロック視されてしまっている。

 ゆえに、ここでも人気は上がりそうもないが、過去の結果を鑑(かんが)みても、GI実績というものを軽視してはいけない。

 また、シルクフェイマスやヴィクトリー同様、クリンチャーもどちらかと言えば、先行脚質。前々で気分よく走れれば、そのまま粘り込んでも不思議ではない。現在の京都の荒れた馬場を考えれば、同馬の激走への期待は一段と膨らむ。

 これまで多くの大物がシーズンの出鼻をくじかれてきた京都記念。今年もそんな歴史が繰り返されるのか、穴党にとっては腕が高鳴る一戦である。

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