2強に待った! エライことになってきた3歳牡馬「最新ランキング」 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 3位は前回ランク外だったタイムフライヤーが急浮上。ホープフルSを快勝したことで、グンッと評価が上がった。

土屋氏
「GIII京都2歳S(11月25日/京都・芝2000m)では2着に敗れましたが、あれはやや水の浮いた特殊な馬場の影響と、勝ち馬に完全にマークされて狙い撃ちされたことによるもの。そう考えれば、ホープフルSでの巻き返しはある意味で当然の結果と言えるでしょう。

 大外を進出して直線で豪快に伸びてきた競馬から、こちらが思っていた以上の"引き出し"の持ち主であることも痛感させられました。器用なタイプではなく、皐月賞で同じ競馬ができるとは考えにくいのですが、クラシック戦線では常に上位を賑わす存在になると思います」

市丸氏
「ホープフルS自体のレベルはそれほど高くはなかったのですが、タイムフライヤーが京都2歳Sの敗戦からきっちり巻き返して、2着以下をちぎったことで、指数を伸ばしてきました。そうなると、レースの指数は高くないとはいえ、京都2歳Sでタイムフライヤーを破ったグレイル(牡3歳/父ハーツクライ)の評価も考え直さなければいけないかもしれませんね」

 前回3位のオブセッション(牡3歳/父ディープインパクト)が、順位をひとつ下げて4位。それでも、10ポイントをキープして依然と高い評価を保っている。重賞にはまだ顔を出していないが、東の"大器"候補だ。

吉田氏
「展開と路盤硬化が大きかったとはいえ、2戦目の500万特別・シクラメン賞(12月2日/阪神・芝1800m)をレコード勝ち。そこでマークした1分45秒6という時計は破格です。ワンペースで長くいい脚を使えるタイプですね。逆に、緩急のある流れの中で折り合いに専念し、最後にギアを一気に上げなければいけないレースなどは得意とは言えない印象です。

 そういう意味では、次戦に予定している弥生賞は、お互いの出方を探る"トライアルらしい"レースになりそうで、この馬向きの流れにならない可能性が高いです。それでも、ある程度流れる競馬になれば、世代トップクラスの一角として、十分に戦える素材と見ています」

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