2018.02.07

共同通信杯は「血の連鎖」に注目!
実績も十分のグレイルで鉄板だ!

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki photo by Nikkansports

 母の父ロックオブジブラルタルはGI英2000ギニーなど芝マイルを中心に欧州GIを7勝した名馬で、その父は欧州の大種牡馬デインヒル。実は母系にデインヒルを持つ血統パターンは今年の3歳世代のトレンドで、2歳チャンピオンのダノンプレミアム(父ディープインパクト)の他、カシアス(GIII函館2歳S、父キンシャサノキセキ)、ジェネラーレウーノ(GIII京成杯、父スクリーンヒーロー)、プリモシーン(GIIIフェアリーS、父ディープインパクト)、レッドサクヤ(OPエルフィンS、父ディープインパクト)、さらに英GIレーシングポストトロフィーを勝ったアイルランドのサクソンウォリアーと、多くの活躍馬が出ている。サラブレッドの世界では「同じ父の産駒」であったり、「同じ牝系の馬」、「同じ血統傾向の馬」など、”血の連鎖”が起こることが多々あり、これらの馬がクラシック戦線を賑わす可能性は十分だ。

 現3歳馬のトップは無傷の3連勝でGI朝日杯フューチュリティSを制したダノンプレミアムと見られているが、今回のレース次第では、グレイルがそれに次ぐ存在になってくるだろう。

 ステイフーリッシュ(牡3歳/矢作芳人厩舎)はGIホープフルS3着馬。12月10日の新馬戦(中京・芝2000m)を勝って1戦1勝のキャリアながら、勝ったタイムフライヤーから0秒2差の3着に食い込んだ。今回と同じ左回りを経験し、勝利しているのはアドバンテージになるはずだ。

 父ステイゴールドは三冠馬オルフェーヴルなどを出した名種牡馬で、このレースでも2012年のゴールドシップが勝利し、その後、GI皐月賞、GI菊花賞などGI6勝を挙げる名馬に成長している。母カウアイレーンはGIIIクイーンSで3着、伯父にブラックホーク(GI安田記念、GIスプリンターズS)、伯母にピンクカメオ(GINHKマイルC)がいる良血。さらに前述のグレイルも同牝系で、いとこプラチナチャリスがグレイルの母という関係だ。ステイフーリッシュも牝系からの”血の連鎖”が期待できそうだ。