根岸Sは有力3頭に、新鋭・荻野極のアキトクレッセントが割って入る (3ページ目)

 これら3頭の有力馬は強力ですが、そこに割って入る候補として注目しているのは、アキトクレッセント(牡6歳)です。

初の重賞制覇を狙うアキトクレッセント初の重賞制覇を狙うアキトクレッセント 古馬になってからは初の重賞挑戦となった昨夏のプロキオンS(2017年7月9日/中京・ダート1400m)では、春の勢いを買われて2番人気に推されましたが、結果は勝ち馬キングズガード、2着カフジテイクから2秒以上も離されての12着大敗。重賞級のメンバー相手に、まったく太刀打ちできませんでした。

 そのため、この馬にとっては、ここがひとつの壁かなと思っていました。ところが秋になって、前々走の武蔵野Sでは、カフジテイク(5着)やサンライズノヴァ(12着)に先着して3着と好走。前走のオープン特別・ギャラクシーS(2017年12月24日/阪神・ダート1400m)でも完勝しました。

 その前走では、それまでの前で粘るイメージとは一転して、後方から鮮やかな差し切り勝ち。明けて6歳となりますが、まだまだ気性面でも成長を見せているようです。

 再び重賞の舞台となる今回、条件はベストのダート1400m。チャンスは大いにあります。

 鞍上は、若手の荻野極騎手。この馬が復帰した一昨年からずっと手綱を取っています。聞くところによると、調教でも常に乗っているそうで、乗っていないのは競馬開催日くらいとか。最近では珍しいことです。

 負けたら即乗り替わり、勝っても乗り替わることが頻繁にある昨今の競馬界。そんな状況だからこそ、ずっと乗っている若手騎手にはがんばってほしいですね。今回はそんな応援の意味も込めて、この馬を「ヒモ穴馬」に指名したいと思います。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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