根岸Sの穴馬条件「8歳馬、伸び盛り、地方番長」が今年も3頭いるぞ (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 2013年の根岸Sを迎える前にも、地方交流重賞では前年に4連勝を飾ったうえ、3走前のGI JBCスプリント(川崎・ダート1400m)でも2着に入り、地方では力をあるところを示していたが、JBCスプリントのあとに臨んだ中央のカペラSでは9着と馬群に沈んだ。

 これで、中央では厳しいと見られたのか、地方交流重賞を1戦挟んだあとに挑んだ根岸Sでは、人気が急落した。

 だが、中央でも、地方でも、実績のある馬であれば、まったく無視するのは禁物。調子さえ戻れば、レースの流れや展開次第で上位争いできるからだ。

 そこで、今年狙ってみたいのが、サイタスリーレッド(牡5歳)である。

 同馬は昨年、地方交流重賞のGIIIテレ玉杯オーバルスプリント(2017年9月20日/浦和・ダート1400m)を勝利。前走も、地方交流重賞のGIII兵庫ゴールドトロフィー(2017年10月27日/園田・ダート1400m)で3着と、地方戦では結果を残している。

 だが、中央では3走前のオープン特別・室町S(2017年10月21日/京都・ダート1200m)で13着、続くカペラSでも15着と大敗を喫して、最近の中央戦では結果を出せていない。そのため、今回も人気は上がらないだろうが、セイクリムズンの例からして、ここで反撃してもおかしくない。

 室町SやカペラSでは、単純に歯車がかみ合っていなかっただけかもしれない。状態が整っていれば、改めてここで能力の高さを示してくれるはずだ。

 芝のレースに比べてダート戦では、人気馬が思わぬ大敗を喫することや、無印の馬が大駆けするシーンが多々見られる。それほど予断を許さぬ戦いゆえ、思い切った予想で一攫千金を狙うのも悪くない。

◆資質はGI級のフィエールマン。陣営の願いは「とにかく無事で...」>>

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