堅いAJCCが荒れるとき、
現れるタイプと同じ穴馬が今年も3頭いた

  • text by Sportiva
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 3走前のオールカマーで5着になると、続くGIII福島記念(2017年11月12日/福島・芝2000m)でも5着。前走のGIII中日新聞杯(2017年12月9日/中京・芝2000m)でも4着と、まずまずの結果を残してきている。

 しかも、3走とも勝ち馬からコンマ3秒以内の僅差負け。安定した力を発揮しており、展開の助けが少しでもあれば、馬券圏内(3着以内)に食い込む可能性は十分にある。軽視するのは禁物だ。

 ところで、AJCC過去10年の結果を改めて振り返ってみると、前走で白星を挙げながら"格下"と見られてか、思ったほど人気が上がらなかった馬がしばしば穴を開けている。

 例えば、オープン特別を勝って参戦した2009年のトウショウシロッコ。7番人気にとどまりながら、3着と好走した。

 また、2015年に2着となったミトラも、前走で重賞の福島記念を勝っていたにもかかわらず、7番人気の低評価だった。

 さらに、2008年には1600万下を勝って挑んだブラックアルタイルが6番人気で3着入線。3連単の配当が10万超えとなる波乱の一端を担った。

 つまり、狙うべくは前走で勝利していても、そのレベルや条件によってあまり評価されない馬。今年なら、トミケンスラーヴァ(牡8歳)がそれに当てはまる。

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