メンバー手薄な京成杯。ならば大物感ある1勝馬デルタバローズの出番 (3ページ目)

 さて、今回の「ヒモ穴馬」ですが、デルタバローズ(牡3歳)を取り上げたいと思います。まだキャリア1戦ですが、そのデビュー戦の走りから、かなりの素質を感じることができました。

新馬戦を快勝し、すかさず重賞に挑むデルタバローズ新馬戦を快勝し、すかさず重賞に挑むデルタバローズ その初陣は、昨年10月の新馬戦(10月21日/東京・芝1600m)でした。その時期は雨が続いていて、この一戦も重馬場で行なわれました。

 緩い馬場でのレースというのは、キックバック(蹴り返し)が多く、脚を滑らせて気を使う場面も多々あります。初めてのレースとなる新馬にとっては、非常にタフな競馬を強いられます。

 そうした状況の中、デルタバローズは好スタートから先手を取って、道中はキックバックを受けない外目の2番手を追走。直線でも外目から早めに先頭に立ち、比較的楽な競馬で勝つことができました。それが実現できたのも、能力の高さと操縦性のよさがあるからでしょう。

 今回の京成杯では、新馬戦よりも距離が2ハロン延びるうえ、トリッキーな中山コースへの対応と、課題はたくさんあります。それでも、すべての課題を一発でクリアしてしまいそうな、不思議な雰囲気を同馬からは感じます。

 血統的な面や馬格などからはマイラーに見えるものの、そういう枠には収まらない大物感を漂わせているのです。非常に楽しみな1頭と言えます。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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