メンバー手薄な京成杯。ならば大物感ある1勝馬デルタバローズの出番 (2ページ目)

 実際、今回のレースではチークピーシズを着けるようですね。どうやら、気性面で課題があるのは間違いないようです。

 無論、その馬具を装着することがプラスに働けば、再びあっさり勝つ可能性はあります。しかし、逆に難しさを出すようなら、馬群に沈んでしまうシーンも想像できます。

 おそらく、今回は1番人気に推されるでしょうが、人気と同等の評価はしにくいですね。裏を返せば、能力は高いので人気がなければ面白い存在です。理想はここを凡走して、次走以降で人気を落としてくれるとうれしいですね。

 人気とのバランスで考えるなら、未勝利戦を勝ったばかりですが、コズミックフォース(牡3歳)のほうに食指が動きます。

 昨秋の新馬戦では位置取りの差で3着に屈しましたが、上がりタイムはメンバー最速の33秒2をマーク。切れのある脚を繰り出して、素質の高さの一端を見せました。

 そして、注目していた2戦目。単勝1.7倍という圧倒的な支持を得るなか、道中は好位の内を追走し直線を迎えました。そこで、外に出せずに苦しい競馬を強いられ、「これはダメかな......」と思ったのですが、最内の狭いところを突いて見事な勝利を飾ったのです。

 コースロスのない競馬ではあったものの、わずか2戦のキャリアでラチ沿いの狭いところを抜けてきた勝負根性は評価できます。

 また、その走りは今回の舞台、トリッキーな中山コースで大きな武器になると思います。まして、ジョッキーの心理として「この馬は馬込みでも大丈夫」とわかったうえで騎乗できるのは大きなメリット。コース取りの取捨選択の際に迷う必要がなく、最善策を選択できますからね。

 その鞍上は、戸崎圭太騎手が務めます。今回が初騎乗となりますが、すでに8勝を挙げた先週の活躍を見てもわかるとおり、今最も乗れているジョッキーです。この馬のレースビデオは見ているでしょうし、厩舎からも馬のクセなどを聞いているはずですから、理想の競馬ができると思いますよ。

 気性面でも不安はないと思いますし、コズミックフォースがあっさり、というシーンがあってもおかしくないでしょう。

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