日経新春杯、初夢みたいな穴馬3頭が
今度こそ「お年玉」を運んでくる

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 ただ、よくよく見てみれば、前々走のエリザベス女王杯は勝ち馬からコンマ3秒差、前走の愛知杯も勝ち馬からコンマ4秒差と、僅差の敗戦だった。つまり、決して調子を落としていたわけでも、年齢的な衰えがあったわけでもないのである。得意舞台で改めて実力の高さを示して、波乱を演出した。

 今回、これに近いパターンの出走馬がいる。ベルーフ(牡6歳)だ。

日経新春杯での激走が期待されるベルーフ日経新春杯での激走が期待されるベルーフ 同馬は、これまでにGIII京成杯(中山・芝2000m)を勝ち、他のGIIIでも2着が3度ある。その実績からすれば、今回のメンバーの中では上位に入るが、ここ最近の成績が芳しくない。

 昨年は8走して、馬券圏内が一度もなし。前走のGIII福島記念(11月12日/福島・芝2000m)でも9着と惨敗を喫している。そのため、ここでも人気が上がることはないだろう。

 しかし、この馬もイメージほどの"不振"は感じられない。というのも、前走の福島記念でも、9着ながら勝ち馬とはコンマ4秒差。前々走のカシオペアS(10月29日/京都・芝1800m)でも、不良馬場の中で4着と善戦している。

 3歳時にはクラシック戦線に乗っていた馬で、実力は秘めている。2年前の日経新春杯でも、差のない5着と健闘していることを思えば、一発あっても不思議ではない。

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