シンザン記念は「激走する良血馬」を
見抜いて、初当たりおめでとう!

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  photo by Ito Yasuo//AFLO

 2018年の中央競馬が1月6日からスタート。今年は3日間開催で、3日目の8日には京都で3歳馬の重賞・GIIIシンザン記念(芝1600m)が行なわれる。

 過去10年、このレースの勝ち馬からは2012年ジェンティルドンナ(牝馬三冠)、2014年ミッキーアイル(NHKマイルC)と、2頭のGI馬が出ているほか、昨年は6着のアルアインがGI皐月賞を勝ち、3着のペルシアンナイトは皐月賞2着後、秋にはマイルチャンピオンシップを制覇した。

 2016年2着のジュエラーも後にGI桜花賞を勝利。さらに2014年5着のモーリスはGI6勝の名馬に育っており、敗れた馬からもGI馬が誕生している注目レースだ。

 今年も多くの注目馬が揃った。まだ実績の伴わない良血馬も多いが、2~3歳戦は良血馬が激走するケースも少なくないので、血統を中心にこのレースを占ってみたい。

 未勝利戦を勝ったばかりだが、鮮やかな勝ちっぷりで大きな注目を集めそうなのがエアアルマス(牡3歳・池添学厩舎)。父マジェスティックウォリアーはダートの米GI勝ち馬で、代表産駒ベストウォーリアも南部杯2連覇などダートで9勝。

 母の父エンパイアメーカーもダート色が濃い種牡馬なので、いかにもダートという血統だが、阪神・芝1600m戦を4馬身差で勝ってここに臨む。牝系を遡ると、デヴィルズバッグ(米2歳牡馬チャンピオン)やシングスピール(ジャパンC)などがいる名門牝系。牝系のポテンシャルから、芝のトップクラスでも上位争いができるか注目したい。

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