ダービー2着。スワーヴリチャードの妹、
ルナステラはカイ食いがカギ
このスワーヴリチャードの他にも、高い資質を持った兄弟がいる。2011年生まれのバンドワゴン(牡7歳/父ホワイトマズル)だ。
デビューから圧巻の内容で2連勝を飾って注目を集めると、3戦目のGIIIきさらぎ賞(京都・芝1800m)では勝ち馬とアタマ差の2着と好走した。その結果、クラシックでの活躍が期待されたが、その後に故障して戦線離脱。3歳、4歳の2年間を棒に振ってしまった。
それでも、5歳になって復帰。そこから2勝を挙げてオープン入りを果たした。今なお、「3歳時のケガがなければ......」と残念がるファンは多い。
これら兄に続く存在として、期待されているルナステラ。管理するスタッフたちは、どう評価しているのだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。
「ルナステラは、ディープインパクト産駒らしく『芝向きの軽い走りをするタイプ』とスタッフは話しています。同じ石坂厩舎に所属するバンドワゴンはかなり気性がきついのですが、こちらは『気性がおとなしくて、扱いやすい』とのことです」
初陣は1月14日の3歳新馬(京都・芝1600m)を予定。遅めのデビューではあるが、その後の成績によっては、クラシックにも十分間に合う。
ただ、陣営のトーンはそこまでは上がっていないようだ。先述のトラックマンが続ける。
2 / 3