ホープフルS「穴党記者が熟考した4頭」で、この1年を大逆転勝利だ (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 木南記者は『即効性のありそうな無敗馬』として、ジャンダルムやトラインの名を挙げつつ、大穴としてジュンヴァルロ(牡2歳/父ニューアプローチ)とステイフーリッシュ(牡2歳/父ステイゴールド)の2頭を推奨する。

「ジュンヴァルロは、芝2000m戦で2連勝。母はデビューから7連勝でGI英2000ギニー(イギリス・芝1マイル)を制したドーンアプローチの半姉で、父がドーンアプローチと同じニューアプローチ。ドーンアプローチにかなり近い血統背景にあって、燃えやすい血筋かもしれません。そう思うと、逆に『2歳のうちに大きなところを狙える馬』という意味から、結構面白い存在となります。

 ステイフーリッシュは、中京の新馬戦(12月10日/中京・芝2000m)を完勝して参戦。中京の坂があるタフな直線は、『中山の急坂との関連性が強い』という持論が自分にはあって、無視できない存在です。デビュー戦がスローペースだったことが少し気になりますが、内容的には強かったですし、相手強化でも一発あると思いますよ」

 ステイフーリッシュは、豊島記者も推す。

「1戦1勝馬ですが、新馬戦の勝ちっぷりが実に鮮やかでした。上がり33秒8をマークし、中団から楽々と突き抜けて、非凡な能力を感じさせました。直線入り口では他馬と接触するシーンがありながらも、へこたれることなく、逆に闘志に火かついた感じでした。メンタルの強さは、ごちゃつきやすい中山の小回り戦では大きな武器になるでしょう」

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